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更新日:2015年3月1日

ニュースレター第7号

第7号(No.7)/2011.2

附属図書館ニュースレター

No.7/2011.2.

利用者各位

図書館前の桜も徐々に蕾がふくらみを増し、着実に萌え出ずる春へと歩みを進めています。利用者のみなさまにおかれましては、年度の変わり目を控え、慌ただしい日々をお過ごしのこととお察しいたします。

おかげさまで『ニュースレター』も第7号を迎えることができました。今後とも附属図書館、そして『ニュースレター』をよろしくお願いいたします。

目次

  1. 「闘病記研究会シンポジウム」参加報告
  2. 文科省が「大学図書館の整備について(審議のまとめ)」を公表
  3. 選書ツアー開催しました!
  4. 3月の臨時休館について
  5. 貸出資料の延滞について
  6. 機関リポジトリ「GINMU」登録状況
  7. 新着図書(1月受入分)

1.「闘病記研究会シンポジウム」参加報告

2月5日に前号でもご紹介しました「闘病記研究会シンポジウム」(外部サイトへリンク)へ参加してきました。
「闘病記の医学教育への活用」のテーマの下、闘病記に関わる研究者、患者とご家族、医療従事者、患者会、図書館員など71名が集まりました。
第1部の途中から参加したのですが、看護大学や薬科大学の導入教育において授業に闘病記を取り入れた事例や現場看護師の輪読会の事例が発表されました。
第2部は、実際に大腸がん、肝転移、肺転移による6回の手術、心臓バイパス手術を経験され、その記録をまとめて「がん六回人生全快」を執筆された関原健夫氏による基調講演でした。
がんになったときにどうするのかを健康なときに考えてもらいたい。自分だけがなぜ、という疎外感・孤独感が一番辛く、手術後の再発、転移がもっとも怖かった。家族や友人(がん友)の存在が大きな心の支えとなった、などと語られました。この本は当館でも所蔵しておりますので、興味のある方はご一読下さい。
第3部は、患者の語りを映像に収めデータベース化する活動「ディペックス(DIPEx)」の紹介、奈良医大の闘病記文庫開設3年目の事例報告、医療人類学の立場から患者を単に病人としてだけでなく一人の生活者として捉え、闘病記は生活者中心の保健・医療・福祉モデルを創造する手がかりになるだろうという話、それから、医療の諸問題を哲学・史学・文学の三本柱によって探求する医療人間学について紹介し、夏目漱石や室生犀星などの作品に見られる闘病記について講演されました。
第4部では各講師がパネラーとなって、医学教育に闘病記などの患者の語りをどのように取り入れていくべきか意見が述べられました。
当館の事例報告に対して、「なぜ患者さんへの貸出ができないのか?」という質問がありました。当館は今まで学外の方への貸出を行ってきておりませんが、闘病記文庫を必要とされている方々のために、一般貸出を検討すべき時期に来ていると痛感して帰ってきました。

2.文科省が「大学図書館の整備について(審議のまとめ)」を公表

昨年12月1日付けで文部科学省、科学技術・学術審議会、学術分科会、研究環境基盤部会、学術情報基盤作業部会から、「大学図書館の整備について(審議のまとめ)-変革する大学にあって求められる大学図書館像-」(外部サイトへリンク)と題する報告書が公表されました。
当館も含めた大学図書館の今後の整備のあり方についてまとめられています。
その中で、従来の伝統的業務に加えて、新しい業務として以下の5項目を挙げています。

  1. カリキュラムと直結した資料整備
  2. 情報リテラシー教育への直接的関与
  3. 研究に直結するレファレンス
  4. 大学の研究成果の集積と発信
  5. 学生・教員の間(研究者間)の学問的交流の場を大学図書館として提供するラーニング・コモンズの運用

どの項目も時流による新たなニーズと言えます。私どもは、みなさまのニーズに応えるべく一層のサービス充実に努めていきます。

3.選書ツアー開催しました!

2月18日(金曜日)栗田書店で選書ツアーを開催しました。学生の方が売店に出向き図書館の本を自分で選ぶという企画で、医学科1~5年生の10名が参加されました。
事前に読みたい本を調べていたり、友人と話し合ったり、先輩に相談したり、みなさん様々な方法で選書されていました。
実際に手に取り熱心に吟味しながら選んでいただいた本は、図書館にあまり置いていない分野のものや、図書館にあっても難解で読みにくいのでよりわかりやすく書かれているものなど、実際に図書館の本を利用している人ならではの視点が光る選書でした。
選んでいただいた本は書店より納品され次第、登録の手続きをし、新着図書コーナーへ順次並べます。3月中にはすべて入荷される予定ですので、この機会にぜひご利用下さい。

4.3月の臨時休館について

図書館閲覧室のカーペット張替工事および本学入試にともない、下記のとおり休館させていただきます。ご不便をおかけしますが、ご理解くださいますようよろしくお願いします。

平成23年3月5日(土曜日):閲覧室のカーペット張替工事
3月12日(土曜日):本学後期日程入学試験

5.貸出資料の延滞について

貸出資料を長期延滞(1ヶ月以上)されている利用者に対し、月1回、督促を行っています。職員の場合は、督促状を各課のボックスに入れさせていただき、学生に対しては、図書館入口と校舎ごとに一覧を掲示しています。それでもなお延滞が続く場合は、電話やメール、郵便等で返却を促します。
長期延滞されますとほかの利用者にも迷惑がかかります。年度末のお忙しい時期ではありますが、お心当たりの方は、至急、返却をお願いします。通常開館時に返却できない方は、図書館入口の『返却ボックス』をご利用ください。

6.機関リポジトリ「GINMU」登録状況

下記のとおり新規登録いたしました。

それぞれのURLにアクセスしていただければ全文閲覧する事ができます。

卒業記念症例報告集2008年度

URL http://ginmu.naramed-u.ac.jp/dspace/handle/10564/1187

卒業記念症例報告集2009年度

URL http://ginmu.naramed-u.ac.jp/dspace/handle/10564/1302

闘病記研究会シンポジウム第3部「医学教育に生かす患者の語り」発表資料

「闘病記文庫設置3年を迎えて」(鈴木孝明著)

URL http://hdl.handle.net/10564/1301

また「GINMU」は2月22日をもってアイテム登録件数が1,300件に達しました。アイテムをご提供くださった皆様方、本当に有難うございます。今後とも「GINMU」を宜しくお願いいたします。

と言うわけで今後も、図書館ではリポジトリに登録する論文を募集しております。何卒皆様のご協力のほど宜しくお願いいたします。

お問い合わせは、附属図書館機関リポジトリ担当鈴木(内線2293 tsuzuki@naramed-u.ac.jp)、和田(内線2392 tata-rin@naramed-u.ac.jp)までお願いいたします。

7.新着図書(1月受入分)

1月分の新着図書リストを作成しました。
こちらからご覧いただけます。

編集後記

上記でもご紹介したとおり新たな試みとして、『選書ツアー』を開催いたしました。今回は学生に限定していたのですが、看護師さんや大学院生の方からもお問い合わせがありました。今後は職員にも対象を広げ、利用者のみなさまと図書館との交流の機会を少しでも多く持てればと思っております。

図書館へのご意見、ご要望がございましたら下記のアドレスまでお願いします。

e-mail:library@naramed-u.ac.jp

編集・発行

奈良県立医科大学附属図書館
内線:2293
e-mail:library@naramed-u.ac.jp

お問い合わせ

公立大学法人奈良県立医科大学 法人企画部 教育支援課 医学情報係

奈良県橿原市四条町840番地

電話番号:0744-23-9981

ファックス番号:0744-23-3273