ここから本文です。
更新日:2015年3月1日
第45号(No.45)/2014.4
No.45/2014.4
利用者各位
目にも鮮やかな若葉。いよいよ風薫る季節です。
利用者のみなさま、いかがお過ごしでしょうか。『ニュースレター』第45号をお届けします。
連休中、お楽しみもたくさんおありのことと思いますが、図書館のご利用、『ニュースレター』のご愛読よろしくお願いします。
このたび本学図書館長を引き続き担当させて頂くことになりました第二内科学の木村です。ご挨拶をかねて、本学図書館の現状報告と当面の課題について述べさせていただきます。
情報ネットワークの進歩もすすみ、本学においても、多くの教員・職員・学生の方々がPCやモバイルを通じて手軽に最新科学情報の入手を行うようになりました。この時代に応えられるよう、本学図書館でも電子ジャーナルの導入を積極的におこない、従来の書籍を中心とした図書館から新しい機能を持つ図書館に発展してきました。また、図書館内ではWi-Fi機器に接続して情報検索できるよう無線LANが設置されていますが、利用者の要望に応じて、PCやカラープリンター等の増設、更新を行うとともに、利便性の改善に少しずつ取り組んで参りました。その一方で、現実的には建物の老朽化にともない、ハード面での見劣りは否めません。設備の改修や必要備品の更新にも引き続き進めたいと思います。
情報発信源としての機関リポジトリについても確実に発展してきました。学術成果や知的財産を蓄積し学内のみならず広く社会に発信することは、図書館のみならず、本学にとって大切な事項です。円安のなかで学術雑誌、電子ジャーナルの高騰という難題を抱えているものの、情報環境の充実の必要性に関して皆さまからご理解いただき、教育支援、研究支援、診療支援、さらに地域貢献に寄与できる図書館を目指したいと思います。
最後になりますが、ご存知のように近い将来には本学の一部は新キャンパスに移転します。この新キャンパス構想のなかで、いかに新キャンパスと現キャンパスとの図書館機能・情報発信機能を有機的に構築し、発展させるかは本図書館における最も大きな課題ともいえます。ハード、ソフトの両面から新しい図書館システムの構築に取り組んで行く必要があります。
教員・職員・学生の皆さまの引き続きのご協力を切にお願い申しあげます。
4月14日(月曜日)に看護学校舎において、看護系電子ジャーナルおよびデータベース説明会を開き、取り扱い業者を招いて説明していただきました。一つは、主にLWW社発行の電子ジャーナル及び看護系EBMツールを搭載したOVID、もう一つが看護系の代表的文献データベースCINAHL(シナール)でした。
特に看護学の研究者にとって、外国文献を検索されるには、PubMedに加えて、CINAHLは重要なデータベースです。
例を挙げてみますと、「自閉症の子どもを持つ家族への支援」の場合、
「Autistic Disorder」、「Family」、「Support」(発行形態で「Research Support」を除外)の組み合わせでそれぞれを検索した結果は、PubMedが329件、CINAHLが186件となりました。CINAHLの文献データ中にはMEDLINE(PubMed)掲載文献の場合、それらのレコードを除外することができますが、除外すると79件となりました。つまり、約20%の文献がCINAHL特有ということになります。
「褥瘡に対するVacuum-Assisted Closure(陰圧閉鎖療法)」の場合、「Pressure Ulcer」、「Vacuum-Assisted Closure(=Negative Pressure Wound Therapy)」の組み合わせでは、PubMedが84件、CINAHLが46件となり、すべてがCINAHL特有でした。この場合、約35%を占めます。
このようにテーマによってはCINAHLは無視できないデータベースということになります。本学では同時アクセス数4という制限はありますが、ご利用いただける上に、掲載雑誌のうち、約600誌の全文をカバーしております。ぜひご活用ください。
「今日の治療指針」などを含む国内を代表するレファレンスデータベースである「今日の診療WEB版」(外部サイトへリンク)のデータが昨年度より約2ヶ月早く、4月14日(月曜日)付けで更新されました。
以下の14冊を横断的に検索して利用することができます。どうぞご活用ください。
5月3日(土曜日)~6日(火曜日)は、4日連続で無人開館日です。来館の際は、必ず入退館カード(学生証)をご持参ください。なお、開館時間は8時45分~22時00分です。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
最近、休日中の朝に図書館玄関の外扉が施錠されているケースがあり、ご迷惑をおかけしている事例がございました。守衛室へ対応を依頼したところですが、今後も万が一、施錠されていた場合は、守衛室へご連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。
図書館の忘れ物の筆頭は、PC使用後のUSBメモリーの抜き忘れ。大切なデータが入っており、処分に困ります。次いで、雨の日の傘。そして、私物の図書。先日、ブログ(こちら(外部サイトへリンク))でも取り上げ、1階入口にもお知らせを掲示しましたが、一向にどなたも取りに見えられません。お心当たりのある方は、至急メインデスクまでお願いします。
下記のとおり新規登録いたしました。URLにアクセスしていただければ全文閲覧する事ができます。
クリニカル・ク工スチョンを用いた臨床支援ツールの比較/鈴木孝明、大瀬戸貴己著
(医学図書館60巻4号p.459-467)
http://hdl.handle.net/10564/2684(外部サイトへリンク)
医学情報とリポジトリ/和田崇著
(近畿病院図書室協議会第132回研修会講演資料)
http://hdl.handle.net/10564/2685(外部サイトへリンク)
登録件数(2014年4月25日現在)
計1619件
引き続き図書館ではリポジトリに登録する論文を募集しております。何卒皆様のご協力のほど宜しくお願いいたします。
問い合わせ先は、機関リポジトリ担当、和田(内線2392 tata-rin@naramed-u.ac.jp)、鈴木(内線2293 tsuzuki@naramed-u.ac.jp)までお願いいたします。
3月分の新着図書リストを作成しました。
こちらからご覧いただけます。
8.『Tea Break』vol.36~ペコロスの母に会いに行く~
主人公ゆういちの愛称は、ペコロス。ペコロスとは、ちいさな玉ねぎのこと。ゆういちと認知症の母みつえさんとの日常のやり取りをほのぼのとしたタッチで描いた漫画です。NHK(Eテレ)の『ハートネットTV(外部サイトへリンク)』や朝日新聞で紹介され、昨年には映画も公開されたので、ご存知の方もおられるかと思います。みつえさんの何気ない一言にハッとさせられたり、重みを感じたりもします。特に介護経験のある方には、うなずく場面も多いことでしょう。教職員、学生のみなさま、ぜひご一読を。(N)
*閲覧室南側闘病記文庫[請求記号脳1B-Oka]に配架
新採用、新入生のみなさん、ようやく本学にも馴染んでこられた頃かと思います。今年度から、新たな試みとして、新入生のオリエンテーションの際に、課題を配布しました。当館のOPAC(所蔵資料検索)を使って、課題の資料を探してもらうというものです。みなさん、とても熱心に取り組んでおられ、うれしい限りです。これからも授業や自学自習等で必要な資料を探すときには、ぜひお役立てくださいね。
e-mail:library@naramed-u.ac.jp
奈良県立医科大学附属図書館
内線:2293
e-mail:library@naramed-u.ac.jp
お問い合わせ
公立大学法人奈良県立医科大学 法人企画部 教育支援課 医学情報係
奈良県橿原市四条町840番地
電話番号:0744-23-9981
ファックス番号:0744-23-3273