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MBT新型コロナ感染対策の研究結果について(4)

 報告日 令和4年10月11日
試験依頼者 株式会社環境改善計画 様 (東京都港区新橋)<MBT微生物学研究所株式会社より受託>
試験依頼品 オゾン発生器:オゾン濃度 0.05 ppm,0.1ppm
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、MBT微生物学研究所株式会社からの受託研究により、株式会社環境改善計画のオゾン発生器が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容 密閉された試験ボックス内に新型コロナウイルスを塗抹したシャーレを設置し、0.05 ppm、0.1ppmのオゾンガスを暴露しました。一定時間暴露後、ウイルス感染価(PFU/sample)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。
研究成果

感染価1.2 x 105PFU/ sampleの新型コロナウイルスをオゾンガスに作用させると、0.05 ppmでは16時間後に、0.1 ppmでは8時間後に検出限界である<1.00 x 100PFU/sampleに感染価が減少しました。

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図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤したオゾン発生器で生成したオゾンガスは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験品を使用することにより、物質の表面について新型コロナウイルスによる接触感染防止に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和4年4月26日
試験依頼者 タヒボジャパン株式会社 様(大阪府大阪市)<MBT微生物学研究所株式会社より受託>
試験依頼品

NQ801(フラノナフトキノン)100ppm

NQ801(フラノナフトキノン)30ppm

概要 微生物感染症学講座の研究グループは、MBT微生物学研究所株式会社からの受託研究により、タヒボジャパン株式会社のNQ801が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)をある程度不活化することを確認しました。
実験内容 試験品に新型コロナウイルスを接種し、それぞれ30分、60分の作用時間後、ウイルス感染価(PFU/ml)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、奈良県立医科大学のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに行いました。
研究成果

3.33 x 106PFU/mlの新型コロナウイルスをNQ801 100ppm、30ppmに接触させると、それぞれ60分後には8.00 x 104PFU/ml(減少率96.404%)および 1.15 x 105PFU/ml(減少率 94.831%)へと感染価は減少しました。

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図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤したNQ801 100ppmおよび30ppmは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)をある程度不活化することが判明しました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和4年4月26日
試験依頼者 株式会社K&S 様 (大阪府和泉市)<MBT微生物学研究所株式会社より受託>
試験依頼品 クベルボディジェル(発売元:株式会社リジュベネーションシステム)
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、MBT微生物学研究所株式会社からの受託研究により、クベルボディジェルが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容 試験品と新型コロナウイルスを混合し、それぞれ1時間、2時間静置後、反応を停止させ、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。
研究成果

3.33 x 106 PFU/mlの新型コロナウイルスをクベルボディジェルに接触させると、感染価は1時間後に6.50 x 102 PFU/ml(減少率99.974%)に、2時間後に検出限界である<1.00 x 102 PFU/ml(減少率>99.996%)に減少しました。

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図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使用したクベルボディジェルは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。なお、浮遊するウイルスへの効果、人体への影響については検証を行っていません。

 

 報告日 令和4年3月9日
試験依頼者 石原産業株式会社 様(大阪府大阪市西区) <MBT微生物学研究所株式会社より受託>
試験依頼品 光触媒コーティング剤塗布ガラス板(50 mm x 50 mm、厚みは1〜2 mm)
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、MBT微生物学研究所株式会社からの受託研究により、石原産業株式会社の光触媒が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

試験品に新型コロナウイルスを接種し、白色蛍光灯1000lux及びLED405nm下に静置しました。それぞれ30分、4時間、8時間の作⽤時間後、PBS液を用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

感染価2.63 x 105 PFU/ sampleの新型コロナウイルスを光触媒加⼯ガラス板に作⽤させると、暗所(0 lux)では8時間後に1.54 x 103 PFU/sample(減少率98.746%)に、⽩⾊蛍光灯1000 luxでは8時間後に検出限界である<5.00 x 100 PFU/sample(減少率>99. 988%)に、LED405nmでは0.5時間後に1.38 x 102 PFU/sample(減少率98.166%)にそれぞれ感染価が減少しました。(図1,2)

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図1.暗所(0 lux)および⽩⾊蛍光灯1000 lux照射でのウイルス感染価の推移

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図2.暗所(0 lux)および405 nm LED照射でのウイルス感染価の推移

考察 本試験で使用した光触媒は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験品を使⽤することにより、物質の表面についたウイルスによる接触感染防止に有効であるが考えられます。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和4年1月19日
試験依頼者 株式会社マキテック 様 (愛知県名古屋市)<MBT微生物学研究所株式会社より受託>
試験依頼品 抗菌加⼯直管LEDランプ MPL-T8-16/20A(ピーク波⻑446 nm)
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、MBT微生物学研究所株式会社からの受託研究により、株式会社マキテックの抗菌加⼯直管LEDランプMPL-T8-16/20Aが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染価を低減することが判明した。
実験内容

新型コロナウイルスを塗抹乾燥させたプラスチックシャーレを試験品から30cmの位置に設置しました。8時間照射後、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

感染価9.00 x 104 PFU/sampleの新型コロナウイルスに可視光LEDを照射すると感染価は8時間後に4.40 x 102 PFU/sample(減少率95.600%)となった。

株式会社マキテック

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した可視光LEDは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染価を低減することが判明しました。本試験品を使⽤することにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年12月24日
試験依頼者 松浦産業株式会社 様(香川県善通寺市)<MBT微生物学研究所株式会社より受託>
試験依頼品 アドレット(50mm⾓に裁断したもの):裁断箇所は、原反ロールのA最初、B中間、C最後の3シートから同様に印字された箇所を選択した
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、MBT微生物学研究所株式会社からの受託研究により、松浦産業株式会社のアドレットが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

試験品に新型コロナウイルスを接種し、それぞれ5分、30分の作⽤時間後、PBS 液を用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

5.58 x 105 PFU/sampleの新型コロナウイルスをアドレットに接触させると時間経過と共に感染価は減少し、30分後の感染価はそれぞれ、アドレットAで8.00 x 101 PFU/sample(減少率99.984%)、アドレットBで1.20 x 102 PFU/sample(減少率99.976%)、アドレットCで6.75x101 PFU/sample(減少率99.986%)でした。

松浦産業様

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤したアドレットは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験品を使⽤することにより、表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年12月20日
試験依頼者 ラフェスタリンク株式会社 様(埼玉県さいたま市)<MBT微生物学研究所株式会社より受託>
試験依頼品 光触媒を蒸着させたガラス板(50 mm x 50 mm、厚みは1 – 2 mm)
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、MBT微生物学研究所株式会社からの受託研究により、ラフェスタリンク株式会社の光触媒が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

試験品に新型コロナウイルスを接種し、白色蛍光灯1000lux下に静置しました。2時間、6時間の作⽤時間後、PBS液を用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

感染価1.01x 105 PFU/ sampleの新型コロナウイルスを光触媒加⼯ガラス板に作⽤させると、感染価は時間経過と共に減少し、6時間後に検出限界である<5.00 x 100 PFU/sample(減少率>99. 990%)に減少しました。(図1)

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図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使用した光触媒は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験品を使⽤することにより、物質の表面についたウイルスによる接触感染防止に有効であるが考えられます。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年12月8日
試験依頼者 ⼀般社団法⼈⽇本銅センター 様(東京都台東区)<MBT微生物学研究所株式会社より受託>
試験依頼品 SUS304(コントロール)
・JIS C1020(≧99.96%Cu)
・JIS C2680(65Cu-35Zn)
それぞれ50 mm x 50 mm、厚みは1−2 mm
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、MBT微生物学研究所株式会社からの受託研究により、⼀般社団法⼈⽇本銅センターのC1020およびC2680が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

試験品に新型コロナウイルスを接種し、4 cm ⾓のフィルムで被覆しました。それぞれ5分、10分、15分の作⽤時間後、PBS 液を用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

2.93 x 105 PFU/sampleの新型コロナウイルスをC1020およびC2680に接触させると、それぞれ10分で検出限界である<5.00 x 100 PFU/sample(減少率>99.997%)まで感染価は減少しました。(図1)

日本銅センター様

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤したC1020およびC2680は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を速やかに不活化することが判明しました。本試験品を使⽤することにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年12月8日
試験依頼者 株式会社ウイズユー 様(東京都東久留米市)<MBT微生物学研究所株式会社からの受託>
試験依頼品 Nextson Water Catalyst(緑⼒⽔触媒)をコーティングしたガラス板(50 mm x 50 mm)
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、MBT微生物学研究所株式会社からの受託研究により、株式会社ウイズユーのNextsonWater Catalyst(緑⼒⽔触媒)をコーティングしたガラス板が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

試験品に新型コロナウイルスを接種し、4 cm⾓のフィルムで被覆後静置しました。それぞれ1時間、2時間、4時間の作⽤時間後、PBS 液を用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

感染価5.25 x 105 PFU/sampleの新型コロナウイルスをNextson Water Catalyst(緑⼒⽔触媒)をコーティングしたガラス板に接触させると感染価は時間経過と共に減少し、4時間後に2.54 x 103 PFU/sample(減少率99.031%)の感染価となった。(図1)

ウイズユー様

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤したNextson Water Catalyst(緑⼒⽔触媒)をコーティングしたガラス板は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験を⽤いることにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年10月25日
試験依頼者 株式会社アデランス 様(東京都新宿区)
試験依頼品 光触媒加⼯したガラス板(AD-S2.)(50 mm x 50 mm)
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、株式会社アデランスからの受託研究により、光触媒加⼯ガラス板が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

試験品に新型コロナウイルスを接種し、白色蛍光灯1000 lx(380 nm以下の波⻑をカット)下に静置しました。それぞれ1時間、2時間、4時間、6時間の作⽤時間後、PBS 液を用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

AD-S2.で光触媒加⼯したガラス板に感染価1.28 x 105 PFU/sampleの新型コロナウイルスを接種すると時間経過と共に感染価は減少し、可視光照射(1000 lux)6時間後ではそれぞれ1.50 x 101 PFU/sample(減少率99.700%)の感染価でした。(図1)

アデランス様

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した光触媒加⼯ガラス板は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験を⽤いることにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年9月30日
試験依頼者 シャープディスプレイテクノロジー株式会社 様 (三重県亀山市)
試験依頼品 モスアイ構造を形成したフィルム(50 mm x 50 mm)
アルコールで表⾯を100回清掃したモスアイ構造を形成したフィルム(50 mm x 50 mm)
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、シャープディスプレイテクノロジー株式会社からの受託研究により、モスアイフィルムおよびアルコール清掃後のモスアイフィルムが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

試験品に新型コロナウイルスを接種し満遍なく広げ、モスアイフィルムの場合2〜3分、コントロールとなる未加⼯フィルムの場合5〜7分で、試験品表⾯の乾燥を確認しました。それぞれ1分、10分、30分の作⽤時間後、PBS 液を用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

感染価4.45 x 104 PFU/sampleの新型コロナウイルスをモスアイフィルムに接種すると時間経過と共に感染価は減少し、30分後の感染価は1.20 x 101 PFU/sample(減少率99.968%)でした。同様に、感染価4.45 x 104 PFU/sampleの新型コロナウイルスをアルコール清掃後のモスアイフィルムに接種すると、30分後の感染価は1.55 x 101 PFU/sample(減少率99.959%)に減少しました。(図1)

シャープディスプレイテクノロジー様

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤したモスアイフィルムおよびアルコール清掃後のモスアイフィルムは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験品を⽤いることにより、新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年9月17日
試験依頼者 G-Smatt Japan株式会社 様 (東京都渋谷区)
試験依頼品 405 nm の波⻑を持つ照明機器
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、G-Smatt Japan株式会社からの受託研究により、405 nm の波⻑を持つ照明機器が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

新型コロナウイルスを塗抹乾燥させたプラスチックシャーレを試験品から50cmの位置に設置しました。それぞれ、5分、30分、60分、360分 照射後、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

本試験品に感染価1.61x 105 PFU/sample の新型コロナウイルスを接触させると、時間経過と共に感染価は減少し、360 分後の感染価は7.00 x 101 PFU/sample(減少率99.892%)でした。

Gsmatt様

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した405nm の波⻑を持つ照明機器は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験品を使⽤することにより、表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年9月2日
試験依頼者 三菱パワー環境ソリューション株式会社 様 (神奈川県横浜市)
試験依頼品 オゾン発⽣装置:(1) コロナ放電⽅式、(2) 沿⾯放電⽅式
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、三菱パワー環境ソリューション株式会社からの受託研究により、オゾン発⽣装置で⽣成したオゾンガスが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました
実験内容

密閉されたデジケーターに新型コロナウイルスを塗抹したシャーレを設置し、コロナ放電⽅式は0.21〜0.23ppmのオゾン濃度で60分、120分、240分、沿⾯放電⽅式は0.21ppmのオゾン濃度で240分 、0.70〜0.77ppmのオゾン濃度で30分、60分、90分オゾンガスを暴露しました。暴露後、ウイルス感染価(PFU/sample)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

オゾン発⽣装置で⽣成したオゾンを1.10 x 105 PFU/sampleの新型コロナウイルスに曝露させると、コロナ放電⽅式(0.21〜0.23 ppm)では240分後に3.85 x 102 PFU/sample(減少率99.407%)へ、沿⾯放電⽅式(0.21 ppm)では240分後に1.70 x 103 PFU/sample(減少率97.384%)に、沿⾯放電⽅式(0.70〜0.77 ppm)では90分後に7.45 x 101 PFU/sample(減少率99.914%)へと、それぞれ感染価は減少しました。(図1・2・3)


三菱パワー環境ソリューション様1
図1.コロナ放電⽅式(0.21〜0.23 ppm)によるウイルス感染価の推移

  温度:27.7~29.3℃ 湿度:51.9~53.3%RH

 

三菱パワー環境ソリューション様2

図2.沿⾯放電⽅式(0.21 ppm)によるウイルス感染価の推移

  温度:29.3℃ 湿度:55.2%RH

 

三菱パワー環境ソリューション様3

図3.沿⾯放電⽅式(0.70〜0.77 ppm)によるウイルス感染価の推移 

  温度:28.3~28.8℃ 湿度:55.9~58.9%RH

考察 本試験で使⽤したオゾン発⽣装置で⽣成したオゾンガスは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験装置でオゾンガスの空間噴霧を⾏うことにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年8月25日
試験依頼者 株式会社スリーボンド 様(東京都八王子市)
試験依頼品 スリーボンド社製 可視光応答型光触媒スプレーを塗布したガラス板(50 mm x 50 mm)
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、株式会社スリーボンドからの受託研究により、光触媒加⼯ガラス板が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

試験品に新型コロナウイルスを接種し、白色蛍光灯1000 lx(< 380 nm のUV カット)下に静置しました。それぞれ2時間、4時間、6時間の作⽤時間後、PBS 液を用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果 光触媒加⼯ガラス板を感染価2.03 x 105 PFU/sampleの新型コロナウイルスに接種させると、時間経過と共にウイルスの感染価は徐々に減少し、6時間後の感染価は1.25 x 103 PFU/sample(減少率98.888%)であった。(図1)  


スリーボンド様 

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した光触媒加工ガラス板は、新型コロナウイルス(SARSCoV-2)に接触させることにより不活化することが判明しました。本試験を⽤いることにより、表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

お問い合わせ

公立大学法人奈良県立医科大学 法人企画部 研究推進課 産学連携推進係(産学連携推進センター)

奈良県橿原市四条町840番地

電話番号:0744-22-3051 ※番号非通知はつながりません。

ファックス番号:0744-29-8021

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