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報告日 | 令和3年6月9日 |
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試験依頼者 | 株式会社ライフアートプランテック 様 (奈良県奈良市) |
試験依頼品 | ・消毒剤V シャットS①(アルキルグリコシド、塩化ベンザルコニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル配合)の液剤 ・消毒液V シャットS②の液剤 |
概要 | 微生物感染症学講座の研究グループは、ライフアートプンテックからの受託研究により、消毒剤V シャットS①の液剤、及び、消毒液V シャットS②の液剤が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。 |
実験内容 | 消毒剤と新型コロナウイルスを9:1の割合で混合し、消毒液V シャットS①の液剤を10分、消毒剤V シャットS②の液剤を1分静置後、反応を停止させ、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。 |
研究成果 |
5.50 x 106 PFU/mlの新型コロナウイルスに消毒剤V シャットS①の液剤を10分、消毒液V シャットS②の液剤を1 分接触させると、4.00x 102 PFU/ml(減少率99.992%)および検出限界である<1.00 x 102 PFU/ml(減少率>99.998%)まで感染価は減少しました。(図1・図2) 図1.消毒剤V シャットS① の液剤におけるウイルス感染価の推移
図2.消毒液V シャットS② の液剤におけるウイルス感染価の推移 |
考察 | 本試験器で使⽤した消毒剤V シャットS①の液剤、及び、消毒液V シャットS②の液剤は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験品を使⽤することにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルス、⼈体への影響については検証を⾏っていません。 |
お問い合わせ
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