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奈良医大発スタートアップのモルミル株式会社(所在地:奈良県橿原市、代表:森 英一朗(本学未来基礎医学准教授)、以下「モルミル」)は、本学、産業技術総合研究所(所在地:茨城県つくば市(つくばセンター)、理事長:石村 和彦、以下「産総研」)、徳島大学(所在地:徳島県徳島市、学長:河村 保彦、以下「徳島大」)との共同研究によるアカデミア・シーズの融合を通じて、「分子をミル」(分子の動きを可視化する)創薬基盤の開発に取り組み、当該技術を完成させました。

産総研との共同研究では、産総研 健康医工学研究部門 ナノバイオデバイス研究グループの冨田 峻介 研究グループ長が開発した、分子が持つ様々な特性を集積・解析し、層別化できる分析化学的手法「chemical-tongue」を基盤として、タンパク質の集合・分散を効率的・網羅的に解析可能な技術「CHEmir(ケムミル)」を開発してきました。その結果、創薬スクリーニングに向けた「CHEmir」サービスの実証検討が完了しています。本サービスにより、神経変性疾患に対する治療薬開発のための大規模スクリーニングを効率的に実施可能になります。
徳島大との共同研究では、徳島大 先端酵素学研究所 基幹研究部門 分子生命科学分野の齋尾 智英 教授が開発した、核磁気共鳴法(NMR)を用いた分子の動きや相互作用を評価することができる技術を基盤として、治療標的分子と治療薬候補物質との相互作用を原子解像度で評価する「MAGmir(マグミル)」を開発してきました。その結果、「MAGmir」サービスの実証検討が完了しています。本サービスにより、神経変性疾患に対する治療薬開発におけるプロセスの最適化を、高い効率で実現できます。
本学との共同研究では、本学 脳神経内科学講座及び分子動態創薬共同研究講座の杉江 和馬 教授と、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を軸とした神経変性疾患に対する治療薬開発に向けた取り組みを進めてきました。これまでの共同研究を通じて、「タンパク質の発現・精製系および細胞評価系」及び「臨床医の視点に基づく創薬研究開発」サービスの実証検討が完了しました。前者は、CHEmirとMAGmirのサービス基盤と位置付けられます。また、後者は「TEAmir(チームミル)」と名付けました。本サービスにより、創薬研究の標的探索から臨床試験の設計までを一気通貫で行うことが可能となります。
CHEmir、MAGmirおよびTEAmirの完成により、「分子をミル」創薬支援独自技術をパッケージとして提供することが可能になりました。この成果はモルミルが、産総研・徳島大・奈良医大との共同研究および技術移転を通じて、バラバラに散らばったアカデミア・シーズを融合させることで実現したものです。今後はさらに他の研究機関を加えながら、長期的に、アカデミア・シーズを集約・融合させることでサービスの幅を広げ、創薬開発現場におけるアカデミア・シーズの社会実装を進めて参ります。
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公立大学法人奈良県立医科大学 法人企画部 研究推進課 産学連携推進係(産学連携推進センター)
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