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更新日:2024年8月23日
平成27年7月、社会医療法人医真会からのご寄附により、寄附講座「手の外科講座」を開設しました。
研究領域 | 手及び上肢に生じる疾患の病因や病態を解明 |
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寄附講座教員 | 教授(寄附講座) 面川 庄平 (前 奈良県立医科大学 整形外科学 准教授) |
講座開設期間 | 平成27年7月1日~令和8年3月31日(11年間) |
寄附者 | 社会医療法人 医真会 (大阪府八尾市沼1丁目41番地) |
手及び上肢に生じる疾患の病因や病態を解明し、手外科に関する最新の治療法を開発し臨床応用することを目的とします。
手の外科の中でも特に診断が困難とされる手関節尺側痛の病態解明と、関節鏡を用いた新しい低侵襲手術の開発、及び新しい治療法を理論的に支持する生体力学的研究を行います。
また、超音波を用いた運動器疾患の診断と治療に関して、超音波画像を三次元的に計測する手法を確立することにより、整形外科領域の上肢軟部組織疾患の病態の解明を行います。
さらに、現在まで開発してきた新しい皮弁や再建法を究明し、整容的にも機能的にも正常に近い上肢再建を目指した解剖学的研究を進めていきます。
再生医療と最少侵襲手術の融合として、本学のCell Processing Centerにおける再生医療技術を利用した細胞治療を今後上肢疾患(難治性偽関節や骨壊死)にも積極的に取り組んでいきます。
このたび、社会医療法人医真会から奈良県立医科大学に、手の外科講座開設のための寄附の申し出があり、その講座を私が担当させて頂くことになりました。大変光栄なことであり、同時に重大な責務を感じております。
近年の高齢化社会の進行にともなって社会が成熟し、生活の安定と質の向上が求められています。健康寿命を延伸し、音楽やスポーツ活動などの文化的生活を増進させるためにも、運動器外科、特に手の外科の重要性はますます高くなると考えます。
私がこれまでに取り組んできました手関節に生じる障害は、日常生活における不自由のみならず、スポーツや音楽活動にも支障をきたします。また、手に生じる外傷や難治性疾患は労働生産性の低下から経済損失の原因になるため、今後手の外科医の果たすべき役割はさらに重要になると考えます。
本講座は、難治性の手関節障害を始めとする手に生じる障害の病態解明と、新しい低侵襲治療法の開発及び基礎的研究を進めていく所存です。また、広く上肢の運動器障害に関連した疾患にも対応し、健康寿命の延伸に通じる研究成果を挙げていきたいと考えております。
お問い合わせ
公立大学法人奈良県立医科大学 法人企画部 研究推進課 産学連携推進係(産学連携推進センター)
奈良県橿原市四条町840番地
電話番号:0744-22-3051 ※番号非通知はつながりません。
ファックス番号:0744-29-8021